豊葦原瑞穂国

何やら難しい文字が並びましたが、これは

とよあしはらのみずほのくに

と読みます。そう、日本のことです。日本はお米が主食の国です。でも、それだけの事でこんなに素晴らしい別名があるのは何故なのでしょうか?

デジタル大辞林には《神意によって稲が豊かに実り、栄える国の意》日本国の美称とあります。

マクロビオティックではお米の事を陰陽のバランスが取れた最高の食物と表現しています。なぜ陰陽のバランスが取れているのかというと、お米の成長過程で稲が天に向けて育っていきます。しかし実が育つと稲穂が垂れて地に向きます。これは天に向けて陰の気を取り込んだ後、地に向かい陽の気を取り込む事を表します。このような成長過程を持つ植物はほとんどないのです。

陰陽のバランスは当然人間にも言える事なのですが、明るい、活発、元気、男性などは陽性を表現し、暗い、引きこもり、病気、女性などは陰性を表現します。

現代社会では電子レンジを使ったり、パソコンやスマホを見たりする時間が長いので陰性の生活になります。すると身体に陰性がたまり病気になりやすくなります。

マクロビオティックは多くの場合、陰性に傾いた身体を陽性にするための食事療法です。優しく長い時間をかけて加熱した食物は陽性になるので、陰性の身体を中和してくれます。

ここで優しく長時間かけて陽性にするというのが重要なのです。

炎の中で鍋を動かして食材を踊らせるように調理したものは陽性ではありますが、この場合身体に取ると確かに元気にはなるのですが、これは極陽性ですので例えば行動が過激になったり大笑いしてみたりと極端な陽性反応を起こすことがあります。身体は中和しようとしますので、甘い物などを食べて陰性を取ることで中和しようとするわけです。すると今度は極端な陰性反応が起こったりするわけです。これでは精神的に波がありすぎて身体が大変です。

精神的な波やブレが起こりにくい生活が中道と言います。それには食事がとても大きな影響を与えます。最初から中庸に近い玄米を中心とする食物をとっていると身体にブレがなくなり、自然とブレない生活ができるようになってきます。和食は中庸な食事です。

例えば塩分が多いと問題視される漬物や味噌汁ですが、塩を長い時間をかけて調理しているので中庸なのです。味噌も長い時間かけて熟成させいているのでやはり中庸なのです。こういったことからも和食は日本人に合った日本にある食材を最高の状態で食べれるようにした料理法と言えるでしょう。

今日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

身土不二

身土不二って何でしょう?

もともとは仏教用語で「因果応報」「世は人を映す鏡、人は世を写す鏡」と説明されることもあるようです。これではよくわからないので、私が学んだマクロビオティックの視点から身土不二を説明させていただきますね。

https://macrobioticweb.com/about/shindo.shtml

上記のリンクはマクロビオティックWEBのサイトで、身土不二だけではなく、一物全体も解説してあります。

簡単に言えば、身土不二は自分の暮らしている場所の季節の食物を食べましょうということです。

日本に住んでいる私たちは日本の気候に合わせた身体づくりをしなくてはなりません。そのためには日本の野菜で作られた和食を食べるのが一番いいのです。なぜかというと自然に生息できるものはそれがそこに育つのに適しているから生息できるわけです。ですからそういうものを食べればそれから得られる栄養はその土地に生息するのにふさわしいものが含まれているということです。

極端な話ですが分かりやすく言うと、日本人はカレーが好きな人が多いですよね。かくいう私もカレー大好き人間です。でも私は冬には極力カレーを食べないようにしています。なぜならば、カレーはもともとインドの食事です。インドは熱帯でインドで生活するために身体を冷やす必要があるのです。そのための食事ですから、日本の気候には適していない食事と言えます。食べると身体が温まるように感じますが、実は汗をかいて身体を冷やしているのです。ですから日本で海外の料理を食べるとしたら、嗜好品と考えたほうがいいでしょう。

一物全体とは野菜なら皮をむかないで食べましょうというようなことです。お魚なら大きな魚の切り身ではなく、頭からしっぽまで食べれる小魚を食べましょうということです。全体食とも言いますが、例えばお米だと、玄米で食べるのが全体食と言えます。

最後にどうしても言いたいことがあります。それは・・・

食べ物は生き物だったということです。動物だけでなく野菜もその命をいただいているということです。ですから感謝していただいて欲しいのです。これは一番大切なことだと思います。

今日も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

食べ物について

みなさま、如何お過ごしですか?

今年のお正月に誰が今のこのような状態を想像していたでしょう?ほんの4か月の間に世の中の状況は大きく変わってしまいました。

輸入食材が少なくなってきた今、少し今までの生活を振り返ってみていただきたいのです。そこで質問です。

買った食材を食べきっていますか?

私は値段ばかり気にしている人を見るといつも疑問に思ってしまいます。買ったのに捨てている食品の値段を考えたらどれだけ無駄をしているかを考えて欲しいのです。

逆に少し高くても今までより少なめに買って新鮮なうちに全部使いきっていれば、それの方が無駄がないように思うのです。栄養的にも栄養価が高いうちに食べられます。安いからとたくさん買って使いきれずに捨てているよりもトータル的には安いのではないかと思います。しかも生産者の人も喜びます。

また、加工された食材ばかり食べている子供は元の形がどんなものかを知らないそうです。それなのでそういう野菜をただの「物」としてとらえてしまっているのは少し寂しいです。生きているものをいただいているということを知ったうえで食べて欲しいです。

採れたての野菜

これから輸入品が少なくなって、日本人は日本の食材を中心に食べるようになるでしょう。私はこれはある意味とてもいいことだと思っています。なぜならば、昔から身土不二といって、人はその人が生活している土地の物を食べるのが一番いいとされているからです。

また、農耕民族である日本人が狩猟民族の真似をしてお肉を食べても、日本人にはお肉の消化酵素が少ないために、身体にいい影響を与えません。栄養学の先生方がいろいろな説を唱えています。動物性たんぱく質を摂るように進める人もいます。中には「米は炭水化物なので身体に悪い」という考えもあります。本当にそうなのでしょうか?私は疑問に思ってしまいます。

日本は葦原の瑞穂の国(あしはらのみずほのくに)といわれていた古代からお米を大切に食べてきました。神さまにお供えするのもお米です。

マクロビオティックや正食では玄米とみそと梅干で完全食といっています。また、玄米とみそとイワシの干物でも完全食という考えもあります。今の人たちは「これでは栄養が足りない」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。逆に現代は食べ過ぎなのです。

糖分を減らすことは大切です。脂質もそんなに必要ありません。でも、お米を主食とすることは大切です。

★無駄に食品を買わない。

★買うものは出来るだけ身近な産地の物を買う。

★主食はお米、出来れば玄米が日本人には最適。

これを考えてみませんか?なぜ私がここでこのようなことを発言しているのかをこれから少しずつ説明していきたいと思います。

最後まで読んでくださって有難うございました。